2008年08月28日

サルものはヒヒにうとし

暴風雨のなか、「立川志の輔独演会」でなかのZERO大ホール。

昨年から引き続きマイ『ちりとてちん』ブームで、仕事先の落語の先達から米朝や園生の音源をMDに落としてもらったり、自分なりに落語CDを買ってみたりしていたのだが、とりもあえず生落語を聞かにゃどもならん、というわけで時間をふりしぼって聞きにいってきました。

いやいやいやいやすばらしかった。
当代随一の噺家と言われるのが、私のようなど素人でも強烈にわかる2時間でした。
この間の北京五輪と集中豪雨をネタにした長い長い枕は、「熱海小田原間」「新幹線」「グリーン車の車掌さん」だけで10分はもたせただろうか、すでに腸捻転状態。さらにそれに続く演目「猿後家」のあまりのバカバカしさに、笑いのツボが押されまくり。

中入り後、続く「柳田格之進」の迫力ある息詰まる攻防に冷や汗。
これ以上はないという絶妙な間合い。
話し手がお侍さんにかわる瞬間の、凛とした品性あふれる空気を作る志の輔師匠に何度もハッとさせられる。
これが「情景が見える」ということなのか。
気品。緊張と弛緩。笑い。そして涙。ライブの迫力はただならぬものでした。

はあ〜、こんなすばらしいものが3800円で観られるとは、いい世の中だ。
師匠も言ってたが、とりあえず落語を聞くには日本語がわからなきゃいけないわけで。
肝心要の日本語すらおぼつかず、海馬が崩壊しかかっているマイ脳の昨今だが、とりあえずできるだけ老人脳の進行を遅らせないと、と心に誓った一日。

長い人生、笑える機会は多い方がいいだろうから。
Posted by いのうえさきこ at 23:59