2018年08月24日

インジェラ、インネブラ!

「インネブラ」とはエチオピアで「いっしょに食べよう」という意味。
エチオピアでは基本的に一人でごはんを食べるという習慣がないらしく、ごはんを食べる時はいつもこの言葉が飛び交うそうです。

というわけで感謝しかない版元の担当Yさん、データ管理をすべて請け負ってくれた敏腕Kさん、素敵な装丁を担当してくれたデザイナーのHさん、WEB連載中のときの担当Iさん、加えてなんと版元の社長Iさんまで参加しての、豪華な『東京世界メシ紀行』インネブラ打ち上げを、嵐の夜、このエチオピア料理店クイーンシーバで行うことになりました。

料理は「エチオピアトラディショナルコース」。
前菜のサラダについで出てくるのはレンズ豆のサモサ。


チキンカバブ。安定のスパイシー串です。


山羊のカバブ。やや癖のある肉と香辛料がお互いを高め合っててでたまらんうまさです。


そして本日の最大の目的、インジェラ。


左に見切れているものがエチオピアの小麦パン・ダボ(これもほんのり甘くておいしい!)。
おしぼりのようにロール状に巻かれたものと、おかず(ワット)がのった灰色のクレープ状のものがエチオピアの代表的な主食・インジェラです。
見た目はそば粉のクレープですが、味わいはかなり酸味があり、意外なことにけっこうジューシィ。
上にのった煮込み系おかず(ワット)をつけて食べるのですが、スパイシー系、甘い系、マトン系、卵系、豆系、さまざまなおかずのどんな味わいも、インジェラがすべて受け止めてくれる。おかずだけ、インジェラだけを食べたときには想像もつかない味の広がりを感じることができるのです。

主食に酸味は苦手と感じる人も多いでしょうが、この日いた男性含むメンバー全員インジェラへの食いつき具合、半端なかった!

作り方は、テフと呼ばれるイネ科の穀物を粉にして水でとき、数日間発酵させて焼く、というシンプルそのもの。発酵液は、前回インジェラを作った上澄み液を使うそうで、この店の発酵液は、店長のソロモンさんがお母様から譲り受けたという、なんと25年もののタネ。日本でいえば、先祖伝来のぬか床をひきつぐようなものでしょうか。
そうして引き継がれて作られたインジェラを日本で、大好きな人たちと食べる。
時空も距離も飛び越えたインジェラを食べ、見たことのないエチオピアに思いを馳せる。
これぞ東京で世界メシを食べる醍醐味ではないか、と思うのです。

最後は香り高いエチオピアンコーヒーで〆。
上に浮いているのはティナダムと呼ばれるハーブの一種。木の芽っぽい独特の香りで、これがコーヒーを引き立ててます。


私自身は毎回誰かとご飯食べなきゃいけないとなるとかなりしんどいと思うタイプですが、このインジェラだけはやっぱりインネブラして食べたい。
誰かとごはんを食べたいな、と思ったらインジェラインネブラ。
おすすめです。

長くなったので飲んだお酒は明日書きます。


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Posted by いのうえさきこ at 23:59 │常なる日々