2013年03月20日

春runrun

WBCの総集編VTRと帰国会見観てたらあらためて涙と鼻水が。
もちろん花粉症の鼻水とは別物です。


ときどき神田川遊歩道を走っています。



南こうせつの歌う「神田川」の歌碑もコース途中にあったりしますが、実際の神田川は特に風情もなく、コンクリートで護岸されたU字構の非常に地味な川です。
しかしながら今の季節は別。
両岸にびっしりと植えられたソメイヨシノの、



という本番直前のワキワキ感が、側を走っているだけでひしひしと伝わってくるのです。
そのワキワキ感に伴い、通常



と発泡酒片手にブツブツつぶやいているおっさんしか座っていないベンチスポットに、桜目当てのオシャレなカメラ女子が出現したりして、



そんなとこらへんにも



と感じるわけです。

川はちょうど中野区と新宿区の境界線にもなっているので、両岸から見る景色は似ているようでちょっと違います。

花見の人気スポットはやはり中野区と新宿区の両岸からこぼれるように咲き乱れているエリアなのですが、数百m、新宿区側にしか桜がないエリアがあり、私はほんの数年前までそこを走るとき



とか思いながら走っていたのですが。



この中野区側エリア、桜はないものの、ちょっと前まではジンチョウゲがすさまじく香っていたし、今の時期はコブシの白い花が愛らしいし、新宿側の桜が散った後の5月6月にはツツジやクチナシやアジサイが彩りを添えてました。
名前は知らないのですが、夏も秋も白やマゼンタピンクの小さな花が咲いていた記憶があります。
思い起こせばこの冬は寒椿が見事な花をつけていた。

あ〜だから私はこのジョギングコースが好きなんだ。

と、今なら思えます。
パーッと派手に咲いて、パーッと華やかに散る美学もあり。
ときどき犬におしっこかけられても文句言わず、地味だけどニコニコひっそり脇道に咲く美学もあり。



「文学男子ーBUNDAN」に登場する『車輪の下』の主人公ハンスは、親や教師から刷り込まれた価値観と自分の気持ちとのギャップに悩み、大きくコースアウトした後、若くして死を選んでしまいます(流れ的には事故死なんですが)。
地味でも自分なりに戦い、文句言いつつ生まれた限りは生きていく。
そういう花の咲かせ方もあるってことを、ハンスが知っていたら人生大きく変わっていたろうになあ。

もっとも文句言う相手は、目に見えた方がいいですけれど。


『文学男子ーBUNDAN-』(集英社刊 税込980円)


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Posted by いのうえさきこ at 02:46 │常なる日々