2010年09月09日

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

まっくらやみエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に行って来た。


視覚障害者のアテンドのもと、初対面の人間同士が8人のグループを組み、文字通りまっくらやみの中を徘徊する体験イベント。
ふだんいかに自分が視覚情報「のみ」に頼り切った生活をしているかをつきつけられた感じで、想像以上に新鮮な体験だった。

とにかく本当に何も見えない闇の先に一歩踏み出すことのおそろしさ。

闇の中では音と声と香りと気配と他人の体温だけがたより。
それは同時に自分自身も、声や音で「他人にアピールする」という作業が求められる。
黙って動かないままだとチーム全体がこう着状態になってしまう。

典型的引っ込み思案な日本人であるところの自分が
「いのうえです。触っちゃいましたごめんなさい」とか
「いのうえです。しゃがみます!」とか
「いのうえです。ブランコゆれてます!」とか

なんかビミョーなキャラ芸人みたいだが、こんな積極的人格がほいほい出せたのも、相手の表情や感情が見えない世界ゆえの特別な空気があったからだろう。
海外旅行で周囲が知らない人ばかりの状態に放り込まれると、日常とは真逆の別人格が生まれるような感じ。

そしてあらためて「声」の魅力に気づいた。
「声」の素敵な人はいいね!男性も女性も。

イベント終了間際、外界に慣らすため、アテンダントと共に8人がうっすら顔の見える薄暗い部屋で感想を述べ合うのだが、暗闇で聴いていた声と、実際に見るルックスのギャップといったら。
視覚情報から得ていたイメージによる思い込みの強さに我ながらにくらくらした。

自分の中のほの暗い闇に向き合った気もした「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」体験は「ヤングチャンピオン」連載中の「倒れるときは前のめり。」にて。
どうぞよろしくお願いします。



しょっちゅうアピールせんと、気づいてもらえんけんね。

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Posted by いのうえさきこ at 23:59 │常なる日々