2011年03月29日

今月のボツ原稿



同じ構成で、よりくだらないほうが採用されました。
編集さんは自分のするべき仕事をしているようです。  

Posted by いのうえさきこ at 14:51常なる日々

2011年03月19日

『国民の映画』

いま、あらゆる舞台やスポーツイベント等のエンタメ関連は「こんなときだからやめる」と「こんなときだからやる」のせめぎあい。
罪悪感もあるし、国内総力をあげた節電体制だからこそ、電力を盛大に使っちゃうであろう興行は、どちらを選んでも主催者や関係者にとっては厳しい選択なんだろうな。誰だって生きてくためには働かなきゃならないし。

私はそんななか、「こんなときだからやる」を選択した三谷幸喜の新作舞台「国民の映画」を観に渋谷のパルコ劇場へ。
上演中に余震が来て電車が動かなくなったときのために、水とチョコ(非常食)とマスク(花粉症用)とスニーカー(徒歩帰宅用)持参で。我ながらちょい大げさかもと思っていたが、いっしょに行った友人はレギンス(帰宅難民になって避難所に泊まるとき用)を持って来ていた。ちょっと

と思った瞬間。

震災以来、気持ち的にも消費的にも物理的にも行動がミニマムになってしまい、渋谷に降り立ったのも初だったのだが、節電で街なかのあらゆる電飾やオーロラビジョンが消え、営業している店も店内照明は薄暗く、街全体がトーンダウンしたようで、とても渋谷とは信じがたい光景。
渋谷はもともと劇場に足を運ぶ以外近づかないし



そこまで思い入れのある土地ではないのだが、このときばかりは、

渋谷はもっとギンギラギン(byマッチ)で猥雑で、ちょっと疲れるけど、突拍子もなく新しいものが生まれる、心が浮き立つような場所じゃなきゃ!とか思ってしまった。
まあ今はしかたないけど。

パルコ劇場内の照明も全体的に落としたなか、芝居の前、三谷さんから東北関東大震災被災者の方々へのお見舞いの言葉と、「こんなときだからやる」という一演劇人としてのスタンスを語るあいさつあり。
短く簡潔ながら、笑いのなかに真摯さがこもった三谷さんらしい語りで、集まった観客からも心からの拍手が生まれていた。

で、「国民の映画」。
舞台は第二次大戦下のドイツ。
登場人物はナチスの宣伝大臣ゲッベルスを中心に、家族と執事と周囲の映画人やナチス高官をまじえた12人。
絶対的権力のもと苦渋の思いを飲み込み、どんな状況下であろうと、どんな形であろうとも芸術の世界で生きたいと願うおのおのの人物を描いた群像劇。

登場するキャラは個性的だし笑いもたっぷりまぶされているし、達者な役者さんばかりで二幕合わせて3時間を飽きず観られたのだが、この設定だとどうあってもラストは暗くならざるをえない。せつない観劇感。
でもトーキー時代の俳優であり、ナチスと手を結んだ映画監督という役どころの風間杜夫の明るさ、口が軽い大女優役シルビア・グラブの華やかさ、人間的であろうとするゲーリング元帥の白井晃には救われた。
個人的には、所作がスマートで仕事ができる、ゲッベルスの従僕フリッツを演じた小林隆の存在感が一番しみたなあ。


とにかくいろんな意味で、忘れられない舞台のひとつになりました。  

Posted by いのうえさきこ at 13:53常なる日々

2011年03月17日

自省動画

追記
総統閣下シリーズ↓「買い占めするならカネ送れ」削除されました(仕方ないですが)。
でも一応記念にそのままにしておきます。



ネットからの拾いもの。
個人サイトの方が制作者です。
「ウコンやしじみで酒に強くなるわけねーだろバーカ」社長のブログ

自省の意味と、ナイスな注意喚起動画を作った制作者の魂に敬意を表して貼付けます。  

Posted by いのうえさきこ at 16:18常なる日々

2011年03月16日

BUNDAN

東北がんばれ!日本ふんばれ!
と心で叫びつつも、私は粛々と東京で仕事しております。

いま描いているのは「you」(集英社)で連載中「文学男子(ぶんだん)」。

古今東西の金字塔文学の、あまりにアナーキーなあらすじをたった4〜6ページで紹介しつつ、女子的(すみませんすみません)視点で作品に登場する男子を評するという、なんとも尻馬なあげくに不埒な企画で、当然私にとっては大変な難題ではあるのですが、やはりそこはさすがの古典作品。
ピックアップしている作品は数十年ぶりに読むものばかりですが、改めて発見があり、さらに若いときに読んだ印象とびっくりするほど変わるのが面白い。
「舞姫」(森鴎外)に関してだけは、前回も今回もおそろしく読みづらく、そして豊太郎の印象もあんまり変わらなかったですが。

次回4月1日(金)発売号の「文学男子」で取り上げる作品は夏目漱石「坊ちゃん」。
なんとびっくり初のカラーです。



ほんと面白いです(いや、漱石の「坊ちゃん」が)。
気合いこめて描いてみました(いや、いつも気合いはこもってますが)。

余裕のある方は手にとって読んでやってください。



私信
神奈川にお住まいのK藤さま。
いただいたメールのお返事をさせていただいたのですが、なぜか宛先不明ではねられてしまうので、この場を借りてお礼を申し上げます。

ご配慮本当に嬉しかったです。
私は大丈夫ですので、どうかご安心ください。
いつもありがとうございます。  

Posted by いのうえさきこ at 18:03常なる日々

2011年03月14日

常なる日々へ

醤油が切れたので近所のスーパーにいったら缶詰やインスタント麺やパンの棚からごっそり商品が消えていて、どの人のカゴも備蓄モードで、あせって思わずチョコやお菓子をまとめ買いしてしまった私は群集心理に流されやすい小心者。


かように非常事態への耐性がないせいで、お恥ずかしながら今回の揺れの瞬間も、1人部屋のなかを右往左往してしまいました(買ったばっかりのテレビが倒壊したらイヤー、奮発して買った食器が割れたらイヤー、というせこい理由で)。

で、長い長い最初の揺れがいったんおさまったとき、部屋のインターホンが。

お隣に住む女性が様子をうかがいにきてくれたのです。

たまたま仕事の休みをとって自宅にいらしたらしく、とりあえずはマンションの同じ階の住人全室に声をかけていくつもりだと。
不安でたまらなかったときだけに、ありがたくて本当に泣けました。

阪神淡路大震災のとき、私は京都から大阪に向かうJRの始発電車に乗っていました。
電車は淀川の鉄橋上で緊急停車し、車内に閉じ込められたまま3時間立ち往生という事態にもかかわらず、乗客同士が声をかけあい、1人のおっちゃんの持っていたラジオのニュースに耳をすますことでずいぶん冷静になれたと思っています。

まず自分と身内を守ることを最優先に。
余裕ができれば自分の一番身近な隣の人に声をかける。
改めて胸に刻みました。


節電と募金は無理のない範囲で「継続」していきたいと思っています。
原発問題も含め、完全な日常に戻るには本当に長い時間がかかるでしょう。
継続こそ真の力。


そして、できる人間からあえての日常生活を続けること。
仕事をし、ご飯を食べ、お酒を飲み、さまざまなサービスを受け、必要な消費をする。
そうすることがまわりまわって、わずかでも個人ができる復興の下支えになると信じてます。


あと私のやるべきことは、こんなときだからこそ一息つける「笑える」漫画を描くこと。


いつかすべての人が当たり前で貴重な日常をとりもどせるよう。

がんばっていきましょう。  

Posted by いのうえさきこ at 08:33常なる日々

2011年03月11日

とりあえず

生きてます。

とはいえ現在もまだまだ余震が続き、生きた心地はしません。
実家のある滋賀もかなり揺れたらしい。

去年知り合った仙台在住の漫画家Tさん、大丈夫でしょうか?

テレビ画面に流れる信じられない光景に胸がふさがる。
こんなときになんの言葉も見つからない。
とりあえず私に今すぐできること、節電がんばります。

こんなことしか言えませんが。
  

Posted by いのうえさきこ at 23:08常なる日々

2011年03月08日

体が教えてくれること



花粉症の薬飲んで副作用で信じられないぐらい眠いのに、くしゃみが止まらないってもう、意味がわからないぐらい思考能力が失せています。  

Posted by いのうえさきこ at 11:33常なる日々

2011年03月01日

帝国劇場開場100周年記念パーティ

いやもちろん「TVぴあ」の取材で行っただけですが。

至近距離で「レ・ミゼラブル」の出演者による生歌も聴けて、大変にお得な取材でした。
いや〜、声だけで人を感動させられるってすばらしい!
美しい声は、まさに神様からのギフトです。

こちらは帰りに手渡された帝国劇場からのギフト。

またひとつ「成り上がったらやってみたいこと」リストの項目が増えてしまった。  

Posted by いのうえさきこ at 23:59常なる日々