2010年02月13日

なにわバタフライ

シアタートラムで三谷幸喜作・演出の「なにわバタフライ」観劇。
戸田恵子が「ミヤコ蝶々」をモチーフに、少女時代から晩年までを演じきる正真正銘一人芝居。

涙腺決壊でした。

戸田恵子が喋りかけるだけで、笑いかけるだけで、ついっと視線を動かすだけで。
その先に見えないはずの相手が舞台に見えてしまう。

特に二度目の夫と別れた後、糖尿病で余命幾ばくもない元夫を見舞ってベッドの際で語りかけるシーンはもう、それこそ元夫の「すがるような子犬の目」とやつれきった体で、それでも必死に笑いかけようとしている姿まで見えてきて、胸が苦しくなるほどでした。

2列目中央で観ましたが、戸田が演じるミヤコ蝶々は、20代の溌剌とした娘のときには本当に20代に見えるし。
年下夫に芸を仕込む貫禄の中年女のときには、やはりベテラン女芸人に見える。

圧倒的な女優力。いやー、本当にすばらしい舞台でした。



ちなみに私は短大入学時の18歳で大学の職員に間違えられ、30歳になったとき5つ年上の同僚に「先輩だと思っていた」と言われたことがあります。
これも一種の女優力というものでしょうか。  

Posted by いのうえさきこ at 23:59常なる日々