2017年05月26日

『会社で恥をかかないための言いまちがい正誤ブック』

奥付以外のほぼほぼ全ページに漫画とネタカットを描きました。



『会社で恥をかかないための言いまちがい正誤ブック』
著者/盛田 栄一 漫画/いのうえさきこ 発売/KADOKAWA
(全176ページ 税込1296円)

今気づきましたがAmazonの書影とは帯デザインが変わってますね。
正しくは下のデザインです↓




間違いやすい言い回しを○×でクリアに解決。
パラパラ見ても、前から通しで読んでも楽しめる作りになっております。



漫画のほうは主人公「誤代くん」が勤める「正誤社」営業部の人々と、それをとりまく周囲の人間関係等々、実用書ではありますが、言葉を通した人と人とのつながりを感じ取れる流れになっていたりもします。



盛田さんの文章部分も言葉本来の由来を解説しつつ、くすりと笑えるひねりが入って読みやすく頭に入りやすい。



ゲラに赤字を入れながら
…そうだったのか!
と何度か思ってしまったことは、ここだけの話です。

ぜひぜひ読んでやってください。  

Posted by いのうえさきこ at 07:39

2016年01月28日

さよなら『TVぴあ』

『TVぴあ』最終号、絶賛発売中です。



創刊から28年。
私が関西版で初めて仕事をさせてもらってから数えても、実に20年近く。
寂しい、なんて言葉ではとうてい言い表せないほど数々の思い出を作ってもらった雑誌でした。

かつてTVがパワフルだった時代。
雑多で下世話で妙にエロくて、それゆえおっそろしく魅力的でキラキラしていた時代に、TV誌という紙の媒体でがっつり仕事としてかかわらせてもらえてたことは本当に幸せでした。
今後紙の雑誌もTVも、主流の座からは退いていくのでしょうが、過去を振り返って懐かしむだけの老人にもなりたくありません。
私の「紙雑誌」好きや「紙本」愛やTVラバースタンスはこれからも熱く継続していきます。

でも、ここがひとまずの区切りです。

そんなわけで今号の、そして最後の『TVぴあ』ボツネタを↓
(あ、最終号にはちゃんとしたほうのネタが掲載されてますよ)



追記

『TVぴあ』休刊号の肝心の中身について書き忘れてました!
28年間のプレイバックとして記事やグラビアや表紙をピックアップした構成で、TVやエンタメの潮流を一望できる保存版としてかなりおすすめ。
嵐やSMAP関連は単独特集にもなってますよ。
  

Posted by いのうえさきこ at 18:15

2015年12月22日

重い思いの未来 

黒猫のお兄さんから「重いですよ」と言われて手渡された荷物が

本当に重かった。

中身はこれ。
『世界の動物遺産 世界編/日本編』(集英社)



この高さの入る本棚スペースがなかったので、リビングの腰棚に置いてみた。
ちょっとした隙間家具のようなボリューム。


実はこれ、ちょっとだけ仕事をした雑誌のパーティーでの抽選会で当たった賞品なのです。
集英社創業90周年企画というだけあって、隅々まで力とプライドのこもった超豪華本。
いやーありがとうございますありがとうございます。
これが当たったとき永世担当さん(と私が勝手に思っている今はとても偉い人)から
「まったく貢献してない人に当たってしまったわあ♡」
と本人に向かってさわやかに微笑まれたことなんて、とうに忘れましたよええ。

だってもうこれ、端から端まですばらしい写真集なのですよ。


ボックスに収められた重厚感あるクロス装丁。


美しすぎる「世界編」の見返し。


ストイックなたたずまいを感じる「日本編」。


ヒロオビフィジーイグアナ。鼻の周りの黄色いウロコがポイント。


コモドオオトカゲの皮膚感かっこ良すぎる。


ガラパゴスゾウガメの面構えはんぱない。

ついつい趣味のは虫類ばかり出しちゃってますが、もちろんほ乳類も鳥類も魚類もみっしり掲載されてます。


日本編は世界編に比べて派手さはないものの
しんと静かな迫力と色彩がたまらんです。

…ナショナルジオグラフィック級の写真家が撮った写真を自分のカメラで撮るというむなしい行為はこのへんにして。

世界中の絶滅危惧種のキメ写真と詳細データがみっしりつまった、圧巻のB4版全798ページ。
そりゃ重くもなるわな。

けれど、この重さは、カウントダウンが始まっている動物たちの存在の重さであり、私たち人類にとって未来の地球への責任の重さ。

扱いにはとんでもなく難儀するし、不便なことだらけだけれど、これはもう絶対、紙でなければいけなかった写真集。
などと思いをはせている年末なのです。  

Posted by いのうえさきこ at 17:25

2014年05月29日

ゴールのビール

先週日曜に「スポニチ山中湖ロードレース」のハーフを走ってきました。
空気がおいしくて、富士山がすばらしくて、心身ともに



と実感できるランイベントだったのですが。

4日後の現在。

体脂肪→現状維持。
内臓脂肪→現状維持。
体重→2キロ増。
ふくらはぎ→ごんぶと化。

絵にするとこんな感じ。



ふくらはぎごんぶと化は、たぶん走り方に問題があるんだな。

しかしながら曲がりなりにも21キロを走り終えた、今現在の私の自己肯定感はハンパなく。

体重が増えたのは筋肉量が増えたせい!
ゴール後に摂取した地ビール3杯と無料配布の豚汁と屋台のベーコン串とウインナ串と甲州牛串と富士宮やきそばは無関係!!
と前向きメンタルはMAX継続中でございます。

さて、今年、めでたく完走したものもう一本。

第2巻、できました。


『私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ2』


グルメうんちくを垂れ流す輩に毒づきまくる、かわいい24歳女子が主人公です。
あいかわらずとってもかわいいこのカバー。
2巻はグリーンを基調にした、さわやか初夏仕様です。
メニューは串カツ、BBQ、ナポリタン、ピザ、おでん、ショートケーキ、バインミー、卵かけ御飯、山菜天ぷら等々にダジャレエッセンスを大量に。
私の大好きなものばかり描いてしまってどうもすみません。
描いてる間中苦しみましたが、大好きなお仕事でございました。

マラソンゴール後に飲むビールと、この仕事とどっちが好きかと言われたら、



…このお仕事を選ぶでしょう。

読んでいただければ嬉しいです。

そして。
実際、この連載もフルマラソンとはいかず、私のなかではいわゆるハーフでゴールを切ってしまったのですが。

描くべき美味しいネタはきっとまだまだあるはず。
次こそ漫画の42.195キロを完走したい。
と、今缶ビール飲みながら誓っています。

  

Posted by いのうえさきこ at 18:51

2014年05月12日

『おしまいのデート』と、まだ試合終了していない『文学男子-BUNDAN』

『おしまいのデート』(著/瀬尾まいこ 集英社文庫440円+税)



ひとさまの書いた本を取り上げることはめったにないのですが、本日はこの本を。

紹介しない理由は主として、だいたいの本や漫画を読むと

という感想が多すぎるためなんですがね。

瀬尾まいこさん、大好きな作家さんです。
『卵の緒』『幸福な食卓』等々、名作ぞろい。
『図書館の神様』も好きだったなあ。
出てくる食べ物が、いちいちおいしそうなところもいいです。

淡々とした筆致で描かれたさりげない日常風景が、するりと心に滑り込む作風が

と思うのです。

話はそれますが私は女優の泉ピン子さんと、年は違えど同じ誕生日。
会話のつかみでそのことを言うと、人はたいがい

私はどうやらそういうキャラのようです。

なのでなおさら瀬尾さんの書く「さりげない」作風に、憧れがあるわけです。

で、今回文庫化されたこの作品集、さまざまな「デート」にまつわる日常が取り上げられているのですが。
たとえば表題作の「おしまいのデート」
どこかとぼけたじいちゃんと中2の孫娘の、淡々とした、でもなんだか二人ともかっこいい最後のデート。
このおじいちゃんの台詞がいちいちすばらしい。

いろいろあってこうして定期的に会うのも最後の日、じいちゃんは「またな」と孫の彗子に声をかける。
「またな?」
いぶかしむ彗子にじいちゃんは言う。

「生きてればどんなことにも次がある」

寂しさも、執着してしまう気持ちも、つらい想いも、この言葉さえ知ってれば大丈夫。
次に行こう。
そうすればまた次が来る。
そう思わせてくれる物語でした。

でまあこのようにどの作品も楽しく読み進めていくと。

やや?


ややや?

この構図はLが目立ちすぎた…

ややややや!

あいかわらずピンがあまくてすみません。

なんと『文学男子ーBUNDAN』試し読みチラシです。

集英社さん、私の本を気合いで売ってくださろうとしてます。
あまっ…いやいや。

だって瀬尾さんのような売れっ子さんの文庫本にはさまっているんだもの。
まだまだ売る気まんまんよ!



うんうん、だって面白いものこれ(誰も言わないなら自画自賛しよう運動中)

というわけで、瀬尾さんの文庫本を買うと中身が面白いだけでなく、もれなく『文学男子-BUNDAN』が3話ぶんタダで読めるミニチラシがついてます。
ちなみにこちらで試し読みもできちゃいます。

電子書籍版(マーガレットBOOKストア、Kindle等々)でも好評配信中!
改めまして、よろしくお願いします。  

Posted by いのうえさきこ at 00:05

2014年04月28日

『ちびまる子ちゃんの古典教室』

名作圧縮漫画を描きました。

『ちびまる子ちゃんの古典教室』(集英社刊 918円)


日本人ならぜひ知っておきたい、代表的古典文学6作(『』竹取物語』『枕草子』『源氏物語』『更級日記』『平家物語』『おくのほそ道』)を、圧縮漫画にして、収録していただいてます。
子ども向きのシリーズとはいえ初めて知ったことも多く、苦しみつつも改めて名作原典の面白さにふれられた、楽しいお仕事となりました。

なかでも私の一番のお気に入りは「更級日記」。

作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。
特別頭が良い訳でもなく、容姿も平凡、どこまでいってもあか抜けない地方公務員の娘さん。
なぜこんなごく普通の女性の日記がここまで有名になったかというと。

彼女がいわゆる「オタク」だったから。

この世に「物語」という、それはそれは心ときめくものがあると知ってしまってから、彼女の人生は激変します。
毎日毎日考えることは
「早く物語が読みたい!」
という、ただそのことだけ。

「早く続きが読みたい読みたい読みたい」
「都にいれば即新作チェックができるのにぃ!」
たまに殊勝に仏様にお祈りしているかと思えば
「仏様!  早く私を京に帰らせて!  私に物語を読ませて!」



ほうぼうにせがみまくり、ついに「源氏物語」をコンプリートすることになるのですが、それからは

今はこんな(もっさりした)私だけど、
そのうち夕顔(源氏物語に出てくる薄幸の美女)みたいになって、
光源氏みたいなスーパーセレブイケメンに見いだされて、
めくるめく恋をするのよ!!


お約束の妄想炸裂。

……………。



良くも悪くも十人並み。
王子様に選ばれないほうの、その他大勢のモブキャラ。
イケてる美男美女の話を、お金出して(本)読んだり(芝居やドラマ)観たりするほう。

でもそれでいい。
いやむしろそれがいい。
現実に美女が味わう波瀾万丈の人生は、どう考えても私には乗りこなせないしね。
と、悔し紛れの台詞をはくところまでがアングル。

「更級日記」を読んでいると、若いときのダサかったりしんどかったりした部分をほじくりだされて、なんともこっぱずかしい気持ちになります。
と同時に、
物語を前にした彼女のキラキラとした熱い想いがひしひしと伝わってきて。

人生は「自分の好きなもの」を、たったひとつでも見つけられれば大成功なのだ。

と、強く思わせてくれる作品でもあるのです。
菅原孝標女さん、あなたという私に出会えて本当によかった。


でまあ、それはそれとして。

発表するつもりなどみじんもなかった思春期の妄想を、死後千年以上(そしてたぶんこれから)も世間にさらされるようになるなんて!
という部分には、心から同情を禁じ得ません。

なんでもかんでも赤裸々にさらけ出すことが常態となった、ログばやりの昨今としても、人ごとではないと思わせてくれる名作。
小さいお子さんをお持ちの親御さんに、教養面はもとより、個人情報管理の観点からも強くおすすめしたい一冊でございます。
  

Posted by いのうえさきこ at 09:26

2013年09月14日

『私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ』

コミックスが出ます。



『私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ』(メディアファクトリー刊580円税込)
「コミックフラッパー」に現在連載中のショートをまとめた初単行本。
9月21日発売です。

主人公サユちゃんの食事現場をうろうろし、ごちゃごちゃとグルメ談義をくりひろげるめんどくさい人々のお話です。
まだ現物を見ていないのに言うのはなんですが、とってもシャレオツでナイスな配色。
帯は『花のズボラ飯』の水沢悦子先生に描いていただいてます。
私の絵とは思えない女子感満載の素敵デザイン。
非常に気に入っております。

加えてこのコミックスがいままでと違うところ。
それはカバーに大きく「1」と書かれているところです。
私が今まで出してもらった単行本で、初めての「1」。
「1」があるということは「2」の可能性があるということです。
何を当たり前のことと思われるかもしれませんが、世の中には通算連載回数が500回を超えているにもかかわらず、2003年に単行本の「1」巻が出て以来、「2」巻めがいまだ出ていない『解体屋ゲン』(原作:星野茂樹、作画:石井さだよし)という傑作があったりします。
いろいろと思うところはありますが、とりあえず可能性はゲンさんにも私にもあるということで、次に希望をつなげたい。

よろしくお願いします。  

Posted by いのうえさきこ at 01:55

2013年03月07日

ダ・ヴィンチ4月号発売中

『文学男子ーBUNDAN-』(集英社 税込980円)紹介してもらってます。



上スペースは山下和美先生、お隣は益田ミリ先生。
売れっ子ふたりに挟まれて、オセロのように黒字になーれー。

同じく、メディアファクトリー刊『コミックフラッパー』4月号も発売中です。

「私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ」連載中です。

こんな漫画です。

あなたのそばにもきっといる。
ひんしゅくのウンチク語りが毎度毎度登場します。
ぜひ!読んでやってください。
  

Posted by いのうえさきこ at 16:29

2013年02月08日

facebook始めました

私のところまで来たらトレンドも飽和状態、伝説のストッパーいのうえさきこです。
でもたぶんfacebookは大丈夫。たぶん。

ちなみにやったこともないうちから「facebook疲れ」などという単語だけは覚えてしまいましたが、始めるからにはつながってみたりシェアしてみようとか思っております。
ええ、もちろんすべて聞きかじりの単語です。

というわけで、ピンクの表紙が女性ホルモン増幅に一役買ってくれる「文学男子ーBUNDAN」でございます。

集英社の担当さんに、「文学男子ーBUNDAN」プロモーション用のFacebookページも作っていただきました。
よかったら「いいね!」してみてください(言い方が合ってるかどうかはわかりません)。

「文学男子ーBUNDAN」単行本発売記念として、月刊YOUで「文学男子ーBUNDAN」を3回集中連載しております。
次回発売は来週の15日。
第一回はオペラでばかり有名ですが、案外みなさん原作版のオチを知らない「椿姫」。
美女と金と若い男と金と金がからむ悲恋物語(私が書いているからじゃなく、本当に金恋金恋金ぐらいの割合なの)ですが、容赦のないストーリー展開は、美人(そしてお金持ち)でなくて本当に良かったと…思います。
いや、本当、面白いのです。
  

Posted by いのうえさきこ at 00:03

2013年01月31日

おめでたい第5弾

もうおめでたいという時期はとうに過ぎてますが、1月駆け込み更新です。

今年の年賀状はこんなのでした。


ここ数年は、いつも近所の小さな印刷屋さんに頼んでいたのですが、昨年は30日昼過ぎになってもなにも用意ができていない状態で。

と。しょんぼりしていたとき当の印刷屋のご主人から電話がかかってきて

仕事以上のプレッシャーとスピードでイラストを仕上げ、3時間後にデータ送信したところ、2時間後、またも電話が。


まあ結局は、ビシッとし終えたご主人から、直接印刷済み年賀状を受け取り、無事代金をお支払いできたのですが。

このご主人、毎年
「あなたの年賀状印刷するの楽しみにしてるんだよねー」
とか言ってくれるわりには
「で、あなたお仕事は何してるの?」
とか聞かれてしまうので、今年の年賀状は少しわかりやすくしてみました。

前置きが長くなりました。

そうなのです。
年賀状に書いていた通り、「YOU」(集英社)で連載していた「文学男子bundan」の単行本が2月26日に発売されるのです。


http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-782490-2
■ISBNコード:978-4-08-782490-2
■判型/総ページ数:A5判/120ページ
■定価: 980円(税込)
■発売年月日:2013年2月26日

デザイナーさんにとてもかわいく作っていただいたカバーは、後日アップいたします。
2月の更新はくどいほどに本の告知をからめてくると思いますが、どうかどうか、よろしくお願いします。


ちなみに、印刷屋のご主人には「漫画を描いてるんですよ」と伝えたところ

というとてもフラットな返事が返ってまいりました。

強くなりたい。

強く思う2013年です。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:59

2011年12月15日

『問題な日本語 その4』

動乱の2011年もはや師走。
親戚の集まりで、久々に会えるであろう甥や姪のヤングな言葉づかいに目頭が痛熱くなる年末年始におすすめ。
あの!例のシリーズの新刊出ました。


『問題な日本語 その4(発行/大修館書店 編著/北原保雄 定価/945円)


私はまたも正しくもおもしろい本文に、ちょっかい出した漫画を描いてます。


なんだかんだとこのシリーズもすでに4巻め。
飲んでクダまいている漫画が多い私の仕事に、ちょっこし知的要素を加えてくれてる存在です。

そもそも、私が大修館書店のお仕事をするようになったきっかけというのが

この本で取材をさせていただいた

辞書編纂がナリワイの加藤博康先生。

そしてその漫画を読んだ大修館書店の編集者さんより、お仕事依頼をいただいたという流れなわけです。

『問題な日本語』はおりからの日本語ブームを牽引してミリオンセラーとなり、
たまたま漫画を描いただけの私にも新規仕事依頼がぐぐっと増え、

こんなのや

こんなんとかも出してもらえるようになりました。

ちなみに

この本で声をかけてくださった編集Y氏は、私のデビュー作である

この本を読んでお仕事依頼をしてくださっており。

その後大修館書店からは

こんなんとか

こんなんとか

なんとdvdまで!(しかも声はルー大柴!)

このまま行ったら私すごい大物になってしまうやん!

という心配は、さすが私の器をわかってらっしゃる世間の評価通り杞憂に終わりましたが、こうやって並べてみると人とのご縁や、仕事がつながっていく面白さというものをひしひし感じますね。

昨日が今日につながり、今日が明日をつくっていく。

半年もごぶさたぶりでぬけぬけと言うセリフではありませんが、今後ともどうぞよろしくお願いします。




  

Posted by いのうえさきこ at 15:22

2011年05月20日

『ふまじめ介護 ゆうゆう流』

講談師・田辺鶴瑛さんの本にちょこっと漫画を描きました。


『ふまじめ介護 ゆうゆう流』(著/田辺鶴瑛 発行/主婦と生活社 1238円税抜)


実母、義母、そして現在進行形で義父を介護されている田辺さんの、本気で本音の介護経験談&指南書第2弾です。

私自身、今はまだ両親が達者でいてくれるので東京でのんきに仕事してられてますが、もしどちらかが倒れたらどう行動するか、という思いは常に頭の片隅にあります。
比較的仕事に自由がきく身とはいえ、いざ介護の当事者になったら私のミニマムな親孝行心などホコリ程度にあっさり吹き飛んでしまうような気もバリバリしますし。

それでもいつか必ず向かい合わなきゃいけない問題を、著者の鶴瑛さんはさまざまなアプローチで乗り越えていってます。

具体的な方法は本を読んでいただくとして、私が「鶴瑛流介護」で気に入っているのが、「女優」になること。
毎日毎日、狭い世界で向き合っているのは、介護するほうもされるほうもストレスがたまるもの。
そこで鶴瑛さんは、「ニット帽をかぶったズーズー弁のスンズキさん」というキャラを作り、介護している「じいちゃん」の前で演じるのです。
「じいちゃん」はこの、悪い人じゃないんだけどデリカシーのない「スンズキさん」が大の苦手で、寝たきり老人とは思えないほどの激しい抵抗を見せ、この攻防が、2人にとっても行き詰まった介護生活のアクセントとなっているのですね。
過去に女優経験もあり、強烈なオーラを持っている鶴瑛さんならではの山の乗り越え方ではありますが、キャラクター作りから入るこの方法、衣装を工夫することも含め、ちょっと楽しそうではないですか。

今年はいろんな意味で生き方を考える契機が多いのですが、どんな価値観であれ、自分の中にゆるぎのないモノがあり、自分の役割を果たそうとしている人間はやっぱり強い。
問題抱えて思い詰めてる頭が、ちょっとほぐれる本だと思います。

  

Posted by いのうえさきこ at 13:12

2011年02月20日

『牛男くん!カムバック』発売中です



現物の「牛肉ステーキ」に出会う前に、文字で「ビフテキ」に出会っちゃったんだからしょうがない。



『オツベルと象』(宮沢賢治)全文





テーマがちょっこしスライドしてしまいましたが、本題はこちら。




『牛男くん!カムバック』(潮出版 870円)




どうぞよろしくお願いします。  

Posted by いのうえさきこ at 14:52

2011年02月14日

『牛男くん!カムバック』

ごぶさたしております。
いのうえさきこです。

年明けははるか遠く、立春も過ぎ、雪まで降って積もって消えて、また寒さがぶり返して来て2011年はじめてのブログ更新です。
ごあいさつが遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。

長らくご無沙汰したあとの更新ということで、もうお察しのことと思いますが宣伝です。



『牛男くん!カムバック』(潮出版社 定価829円税抜)


私の人生最長連載にして、現在も「月刊 潮」に絶賛(たぶん)連載継続中にもかかわらず、マジで知る人ぞ知る、というか「読んでます」と言われたことのない4コマ漫画連載『牛男!カムバック』が一冊になりました。
単行本化にあたり、ちょっぴりかわいげを持たせようということで『牛男!』→『牛男くん!』と改題してます。

おお確かに「くん」つけただけでかわいい!
って中身はもちろん変わってないのですが、呼び名の印象って大事ですもんね。
私もくじけたときは自分で自分のことを「売れっ子いのうえ」って呼びかけてますよ。
続けてればそのうち1%ぐらい本当になったりするかもしれませんもんね。
友人のなかには「いのうえ巨匠」とかメールしてくる人もいて、たまにほんのり腹黒さを感じたりすることもあるのですが、浅くて素直な性格が私の持ち味なので、そのまんま受け止めてますよ。

話がそれましたが、そういうわけでこの『牛男くん!カムバック』。
かれこれ10年続く月一連載で、担当さんもいまや5人め。
我ながらなんでこのお仕事がこんなに続いているのか。
いやそもそもなんで10年前、潮は私に仕事を発注してくれたのか。
正直全然わかってないのですが、単行本にまとまるのは非常に嬉しいです。

神様手塚治虫様や、最上級天使山岸凉子先生や、至高の横山光輝先生等々、まぶしすぎて目も開けられない潮出版漫画発刊ラインナップ末端に席がおける、ってすごいじゃないですか。


かわいいと言えば装丁がもんのすごくかわいいです。
松岡史恵さんのお仕事です。

とっても気に入ってます。
単行本担当編集さんには「ジャケ買いに期待したいですね!」と力強く言われましたよ。
「あ、もちろん中身が面白いっていう前提で!」というフォローまでいただきましたよ。


で、肝心の中身はといいますと、

牛男という名の二足歩行の喋る牛と、大学生のようなニートのような草食男子シカオくんとの、友情のような愛情のような、食いつ食われつの攻防が繰り広げられるといった感じの4コマ128ページです。
時事ネタが多いので、フォローのつもりの1行コメントを各ページに入れてます。
書き下ろしもちょこっとあります。

10年前の絵だのネタだのを衆目にさらすのは大変な羞恥プレイではありますが、そういう職業ですもの負けません(勝ったこともないですが)。
ていうか一度ぐらい「衆目にさらされる」と言えるほどにさらされないと、職業的にまずいのでは私。


発売は2月19日(土)大安吉日。
どうぞよろしくお願いします。  

Posted by いのうえさきこ at 13:22

2009年10月10日

『食わせろ! 県民メシ 47都道府県のお国自慢グルメ 』

久々に更新しようとPV数などをのぞいてみたら、わずかながらも一定数の方がのぞきに来てくださっていたようで、ただいま盛大にうれし泣き中のいのうえです。

トップに脳みそ画像を置きまま半年以上放置したことも、今となっては反省できない自分のつるつる脳への暗示だったのかと思ったりもしましたが、もちろんそんな意図はさらさらなく。


ごぶさたしておりました。

このような共著本がもうすぐ書店に並びます。

『食わせろ! 県民メシ 47都道府県のお国自慢グルメ 』
(文:永濱敬子 漫画:いのうえさきこ 発売:講談社 税込1050円)


ISBN-10: 4062157780
ISBN-13: 978-4062157780

中身は『まんがライフオリジナル』(竹書房)にて、足掛け4年連載していたものをまとめたもの。
全国47都道府県の名物料理と呼ばれるものを食べ歩いた(とはいえほぼ都内調達ですが)、血と汗と編集経費の縛りと胃袋のせめぎあいの軌跡です。

数年前の漫画になるので、今読み返すと自分的にはこっぱずかしい部分も多々あるのですが、この連載の取材自体はひたすら楽しかった思い出しかありません。

偉丈夫ならぬ胃丈夫・ナガハマ先生、連載当時の担当編集N女史、そして私の女3人で、各県の郷土料理を堪能しながらああだこうだと語り合う。
気の合う、そして胃袋の合う人間と同じ料理を囲んでおしゃべりすることほど楽しく幸せなことは、そうそうないような気がします。


ちら見せ。

子供の頃はなんとも思わなかった地味〜な郷土の味も、大人になって食べると不思議な懐かしさと、他県の人間には説明しがたい強烈な魅力を感じたりするもの。
取材のときにしみじみ思った、そんなうきうきとした気分を感じ取ってもらえる本に…なっていれば幸せです!

というわけで長期にわたるブログの休業空けリハビリ記事として、今後ぼちぼちと、この『県民メシ』関連の思い出エピソードなどを綴っていきたいと思います。よろしければおつきあいください。

アマゾンでは絶賛予約中。
書店では週明けあたりに並ぶ予定です。
見かけたらどうぞ手にとってやってください。

「紹介してやってもよい」と思われたプレス関係の方がいらしたら、右欄下記の「オーナーにメッセージを送る」までぜひにご一報を。
オーバーオールの似合う単行本担当編集S君が、ありったけのこってり味で対応させていただきます。

ちなみにS君の尽力でさっそくナガハマ先生が電話取材でラジオ出演決定です。
●10月13日 15:10〜15:20 山陽放送「ごごラジViViっと」
美人ライター(記号)の顔は確認できませんが、周波数の合う方がいらしたら、ぜひともお聴きください。

どうぞよろしくお願いします。  

Posted by いのうえさきこ at 02:32

2009年03月23日

『社長は食べられました』と『格差の食卓』

挿絵を描いた本が出ます&出てます(関係ないけど「出ます&出てます」って「ママス&パパス」みたいね)。

『社長は食べられました「敬語力」養成講座』山田永著(集英社)

『格差の食卓』2ちゃんねる著(集英社インターナショナル)



文学博士の敬語指南書と、2ちゃんねる発の節約激安レシピ集。

厳格な日本語本と、言葉に関してはフリーダムな2ちゃんねる本。

「社長」と「格差」。

「食べられました」と「食卓」。

なにげにすごい共通点ではないですか!(たぶん違う)

制作期間がちょっとかぶっていたこともあり、両方のゲラ読みでいい塩梅に脳みそはチャンプルーです。

『社長は食べられました』は、日本語姿勢は厳格とはいえ、語り口はとってもていねい。私の頭でもするする浸透するやさしさに満ちあふれています。
私より目上の方は、明日からの私の敬語力にご期待ください(いま、ほとんどの知人が「いのうえは明日から自分にきれいな敬語を使うのだな」と思われたかもしれませんが、自己評価というものは往々にして世間のそれとは一致しないものです)。
漫画などもちょびっと入ってます。

『格差の食卓』はキャッチもすばらしい。
いわく「これぞ蟹工船エイジのグルメ術だ!」
本気な蟹工船エイジだと、現代においてはひょっとするとご存命もあやぶまれるような年代だとは思いますが、まあ気にしない。
ざっくりとしたイカすレシピ満載で、しかもけっこうおいしいです。
「七味さきいかバター炒め」は酒の肴としてすでに私の人生に定着しております。

前者が結婚したいタイプ、後者は振り回されがちな恋人タイプ、って感じでしょうか。

なんの説明にもなっていない書評ですが、両方に愛はあるのです。

書店等でお見かけされた折には、手にとって(レジに進む勇気を持って)いただけたら幸いです。

たまのブログがこんなんですみません。
私はひどい花粉症ですが元気です。  

Posted by いのうえさきこ at 19:36