2018年11月17日

『オリチャ占い』

『2019年版: 8人の精霊たちと歩む「あなたの1年間の物語」』(越川芳明著 猿江商會)
にオリチャ(精霊)の絵を描きました。



毎年この時期は数々の占い本がいっせいに発売される時期で、もういろいろお買い上げされてる方も多いかと思うのですが、ま、何を隠そう私もあながち嫌いでは………

いいえすみません。



西洋占星術はもちろん、四柱推命、六星占術、手相人相姓名判断、タロット、東洋易学、風水、動物占い、気学九星、0学占術なんてのもありましたな。若くて男運も仕事もなく人生に迷走していたときは、まずは雑誌の占いページを見て心を落ち着かせ、ない金はたいて当たると評判の占い師さんをはしごしたりもしていたものです。
そうして数々の占い師さんにみてもらったとき、どの方にも共通して言われたことが2つ。

「無理して結婚しなくていいんじゃない」
「たぶん死ぬ直前まで仕事してるね」



「結婚しなくてもいい」というのは、「結婚できないよ」をふんわりと言い換えてもらったんでしょうな。
人のやさしさが身にしみるぜ。


今回発売されたこの占い本『オリチャ占い』は上のどれとも違う、日本初上陸の占い。
サンテリアという西アフリカ起源のキューバの民間信仰から発祥したオリチャ(精霊)占いなのです。
著者の越川芳明先生は、日本を代表するアメリカ文学研究者であり、明治大学の教授であり、日本人唯一のサンテリア最高司祭(ババラウォ)。つまりは人にオリチャの言葉をつたえる資格をもった、かなりすっごい人物なのです。

占い方はいたってプリミティブ。
自分の直感や希望だけで、自分が一年間のパートナーとなるオリチャ(精霊)を決める。
ただそれだけ。
自分が選んだオリチャ、つまり「推しオリチャ」が、2019年の幸福のあり方や生き方の指針を教えてくれる占いなのです。
こんなにもシンプル、かつ人が本来もつ直感力を信じている占いはないような気がします。

私も当然すでに来年の推しオリチャを選んでおりますが、まっこと素敵な一年になりそうだとここに書いておきます。
ああ来年楽しみだなあ。

明日から火曜日まで取材で関西方面に行ってきます。
そのあと人間ドックが待っているのでお酒はほどほどにしておこう(希望)。
緊急のご用件の方は、GmailかMessengerかDMかLINEでお願いします。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事

2018年11月09日

『夏井いつきの おうちde俳句』

ぼーっとしてたらものすごい勢いで日記をすっとばしてしまいました。
というわけで、お仕事の告知です。
「プレバト!!」(MBS)の辛口コメントでおなじみ、俳人・夏井いつきさんの新刊に絵をつけました。

『夏井いつきの おうちde俳句』(朝日出版社)



おうちにだって季語はある。
出かけなくても季節を感じることはできる。
様々な事情を抱え、外へ出られない方々が自由に俳句がつくれるように。
感性のアンテナをめぐらせて、おうちの中で俳句を作ってみませんか?
という、とっても素敵なコンセプト。
ここ1週間、自主的にとはいえとじこもりっぱなしの私にもぴったりです。

カバーと読者の方の投句にくすりと笑える(自画自賛)イラストを入れてます。
どうぞお手に取ってご覧ください。

ちなみに夏井先生とは以前『TVぴあ』での「プレバト!」の取材でお話をうかがったことがあり、それがご縁で一度句会にも参加させていただきました。
そのとき作り、いまでも気に入ってるのがこの句。



句会に出る事を決めたはいいものの、仕事の〆切りラッシュと重なってまったく外に出られず、うんうん言いながら詠んだ5句のうちの一句です。
そして「南アルプスの天然水」も「新茶」も、ネット購入したもの。
いま思うとまさにこれぞ『おうちde俳句』です!

あいもかわらず風情も情緒もない日常を過ごしていますが、これから少しずつ、自分なりの句を詠めるようになれたらなあと思っています。
  

Posted by いのうえさきこ at 16:30お仕事

2018年10月28日

矢切のたわし

Macの調子がいかんともしがたくなってきたので、昨日の日記を完全にとばしてしまいました。ということで、きょうは『いのうえさきこのだじゃれ手帖』からひとつ置いてお茶をにごします。
とりあえず今作っているデータが上げられるようダッシュかける!
どさくさまぎれに『東京世界メシ紀行』も宣伝する!



きょうはいつにも増してわたしたわしわたしと世界に発信してみました。
まあわたしのブログだし。

  

Posted by いのうえさきこ at 12:49

2018年09月06日

ありがとうございました

中川明紀×いのうえさきこ「料理で旅して、世界と出会う」
『ソウルフード探訪』(平凡社)&『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)刊行記念トークショー。
無事終了しました!
お越しいただいた方々、本当に本当にありがとうとうざいました。
何喋ったのかは正直全然覚えてないのですが、来ていただいた方々のあたたかーいリアクションがあったからこそ、2時間を乗り越えられたと思っています。いやまじで!

さらにさらにMCを勤めていただいた小林さん、平凡社の方々、芸術新聞社の方々、今回のイベントを企画して下さった方々すべてに。


中川さんもとっても気さくで素敵な女性で楽しかったわー
(もちろん左が中川さんで右がわたし)。

お客さん方がいい雰囲気を作ってくださったおかげで、終了後の私たち、いい笑顔じゃない?

バックに写る本屋B&Bのロゴがまるで


と言ってるようじゃない?(終了直後で興奮しています。許して下さい)

そして終了後のサイン会では、プレゼントの数々が。

これはシウマイをあてに酒を飲み、太ったぶん走って流れる汗をタオルとリストバンドでぬぐい、そのあと仕事をしながら甘い物で糖分補給をしろということですね。
なんと皆さん、わかってらっしゃるセレクト。
大切にすべて我が身で消費いたします。
お手紙を入れてくださった方も、ありがとうございます。宝物にします。

ここ数年、理由もなく落ち込む事が増え、人と会うのがおっくうになることが多々ありました。
けれどやはりこうして読者の方に実際にお会いできると、ものすごいエネルギーをもらえるもんなんだな、といまさらですが感じてます。
漫画を描ける。読んで下さる人がいる。

漫画を描いてて本当によかった。

地元の関西が、大好きな北海道が、一刻も早く日常に戻りますように。
これからも私にできることを、積み重ねていきたいと思っています。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事ライブ

2018年09月05日

中川明紀×いのうえさきこ「料理で旅して、世界と出会う」

6日(木)20時から下北沢の本屋B&Bでトークショーします。


中川明紀×いのうえさきこ「料理で旅して、世界と出会う」
『ソウルフード探訪』(平凡社)&『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)刊行記念トークショー。




当日券もございます。
ゆるっとした雰囲気なので、もし当日お時間あれば、お気軽にビール飲みがてらのぞきにいらしてください。
私いのうえ、せいいっぱい勤めさせていただきます。

お申込みは→こちら

ご来場のかたには、ささやかながら『東京世界メシ紀行』特製しおりをプレゼントします。
いや、どうかもらってください。お願いします。


  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事ライブ

2018年09月03日

重いコンダラ9月6日

「重いコンダラ」とは「整地ローラー」というのが私の世代の共通認識です。

それはさておき、ついにトークイベントが今週に迫ってきました。
いろんな方に「行くよ!」と声をかけていただいてちょっと浮かれていたのですが、まだ(当然)お席に余裕はあるようです。
本人的には気合いだけは十分です。ある意味貴重なこの機会、当日ふらりとでも足を運んでみてやってください。

そしてわたくし、告知の際に9月6日(木)の「松崎しげるの日」と申しておりまして。
いや間違ってはいないのですが、芸能人のご尊顔を、いくら私の描く似てない似顔絵だからといって告知に利用するのは肖像権的にも問題があるのではとふと思ってしまい。
今後は「私のなかの心のしげる」にとどめておこうと思います。

でもそれはそれとして好きだ!しげる。


心のしげる像。

9月6日にトークイベントします!お申込みは→こちら
ご来場者には、ささやかですが『世界メシ』特製しおりをプレゼントします。

自分で絶賛しながら発売中!
『東京世界メシ紀行』
『圧縮!西郷どん』
『いのうえさきこのだじゃれ手帖』
  

Posted by いのうえさきこ at 22:43お仕事

2018年09月02日

オリチャ占い

オリチャ占い(←版元のサイトが開きます)のORISHA (オリチャ) のイラスト描きました。

ORISHA (オリチャ) とはキューバで信仰されている神と人間の間をつなぐ精霊のこと。
私はブルーザー・ブロディが稲刈りにかり出されて藁まみれになったような、ババルアイェがお気に入りです。

↓この方がババルアイェ


こう見えて(って見えてませんが)顔立ちはイケメン。病気で醜い顔になったために頭から藁をかぶっているそうですが、いやこれ、逆に目立つでしょうというつっこみ含め、その他のORISHA (オリチャ)もとんがったキャラ揃いです。
ちなみに私が選んだ「ババルアイェ」は病気を治してくれる精霊なのですが、病気を治癒するためには「ろうそくを2本灯して17日間祈る」という、現代日本ではなかなかにハードルの高いおつとめを推奨されてます。


著者の越川芳明氏は著書も多数ある高名なアメリカ文学者であり、と同時に日本で唯一のババラウォ(オリチャ占いを行う司祭)の資格を持つという、華やかかつ興味深いキャリアの持ち主。
一方でWikipediaの来歴からは、幼少時代から高校にいたるまでのやけに詳細なスポーツ遍歴が記されていたりして、私はお会いした事はまだないのですが(失礼を承知で言うと)相当におもしろい人物ではないかと思っています。

11月に発売予定
『オリチャ占い 2019年版: 8人の精霊たちと歩む「あなたの1年間の物語」』(猿江商會)
発売されたらまた告知いたします。よろしくお願いします。

私の2019年がどうなるのかも気になりますが、近未来の6日のトークショーがどうなるのか、とりあえず直近でいろいろ心配な私です。
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Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事

2018年08月31日

パネルアタック26

きのうの日記を読んで担当さんが写真を撮って送ってくれましたよ。



閉店したイギリス料理店以外の全26店のパネルサイン、わたしなりの推しコメント入れてます。
よろしくです〜。

ついに来週になってしまいました。じわりじわりと緊張が押し寄せてきています。
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Posted by いのうえさきこ at 23:59

2018年08月25日

ハニーワインとハネムーン

午前中にジャカルタ・アジア大会の男子マラソンがあったので、途中からジムのマシンでTV画面見ながら並走気分で走っておりました。

今回金メダリストとなった井上大仁(ひろと)選手は常に先頭集団をキープし、バーレーンのエルハサン・エルアバシ選手とギリギリまで競り合ってのドラマチックな一位ゴール。
私はといえばマシンのベルトの上で
「井上選手、スペシャルドリンクをとりました」
と言われれば水を飲み
「井上選手、初めて苦しそうな顔を見せました」
と言われれば、同じ気持ちになって顔をゆがめてみたり。


はためから見ればアホそのものですが。

激しいせめぎ合いの末
「井上選手、金メダルです!」
実況のアナウンサーが叫んだとき、私の頭のなかに流れていたのはこれですよ。



いやあ同じ名字というだけでこれほどランニングのモチベーションが上がるとは。
井上大仁選手、32年ぶりの金メダルおめでとうございます。
井上選手が次の公式レースに出る時、またマシンで並走させてください。

さて、昨日の日記のつづき、『東京世界メシ紀行』打ち上げで飲んだお酒(IN中目黒クイーンシーバ)について。



奥に見えるのがエチオピアのお隣ケニアのビール・タスカー。
フルーティで飲みやすさもばつぐんなこのビールをかけつけ2杯。
次、写真にはありませんがおいしいボーランドセラー(南アフリカ)の赤を全員でまたたくまにボトルを2本空け。
立て続けに、手前左のグラスに入ったアラケと呼ばれるエチオピアの焼酎的テイストのスピリッツをストレートで。
これがなんというかもう絵に描いたように盛大に口から火が出るタイプのお酒で。
アラケでひとわたり酔いをまわしたあたりで、エチオピアで有名なタッジと呼ばれる手前右のハニーワインをぐびり。

ハニーワインは、ハリーポッターにも出て来たその名の通りあまーーーーーーいワイン。
ワインより起源が古く、古代ゲルマン人カップルは結婚して一か月はこの滋養強壮にいいハニーワインを飲み、子づくりにはげんだのだとか。ハネムーンは、この古代ゲルマン人のハニーワイン月間からとられたという説もあるそうで。
まろやかでぐびぐびいけるのだけど、たいがいのデザートワインがけっこうアルコール度数が高いように、このハニーワインも11〜13%ほどはあるようで、調子にのっているとあかんタイプ。

…でまあ調子にのってこの日も飲み過ぎたわけですね。

何回も同じことを書いてますが、アルコールは筋肉を破壊する悪魔の飲み物。
楽に走りたければアルコールは控えなければいけないし、アルコールを飲みたければ、早く走ろうなんて望んではいけないのです。
それでも飲みたい。それでもちょっとでも早く走ってみたい。
葛藤はたぶん走るのをやめるときまで続くのでしょう(酒はやめない自信がある)。

けれど、井上選手の声援を自分のもののように受け止め、走り抜いたあの瞬間は、間違いなく私のランニング蜜月だったと思っています。


ま、ひとりハネムーンなんですけどね。
  

Posted by いのうえさきこ at 23:59runabout

2018年08月24日

インジェラ、インネブラ!

「インネブラ」とはエチオピアで「いっしょに食べよう」という意味。
エチオピアでは基本的に一人でごはんを食べるという習慣がないらしく、ごはんを食べる時はいつもこの言葉が飛び交うそうです。

というわけで感謝しかない版元の担当Yさん、データ管理をすべて請け負ってくれた敏腕Kさん、素敵な装丁を担当してくれたデザイナーのHさん、WEB連載中のときの担当Iさん、加えてなんと版元の社長Iさんまで参加しての、豪華な『東京世界メシ紀行』インネブラ打ち上げを、嵐の夜、このエチオピア料理店クイーンシーバで行うことになりました。

料理は「エチオピアトラディショナルコース」。
前菜のサラダについで出てくるのはレンズ豆のサモサ。


チキンカバブ。安定のスパイシー串です。


山羊のカバブ。やや癖のある肉と香辛料がお互いを高め合っててでたまらんうまさです。


そして本日の最大の目的、インジェラ。


左に見切れているものがエチオピアの小麦パン・ダボ(これもほんのり甘くておいしい!)。
おしぼりのようにロール状に巻かれたものと、おかず(ワット)がのった灰色のクレープ状のものがエチオピアの代表的な主食・インジェラです。
見た目はそば粉のクレープですが、味わいはかなり酸味があり、意外なことにけっこうジューシィ。
上にのった煮込み系おかず(ワット)をつけて食べるのですが、スパイシー系、甘い系、マトン系、卵系、豆系、さまざまなおかずのどんな味わいも、インジェラがすべて受け止めてくれる。おかずだけ、インジェラだけを食べたときには想像もつかない味の広がりを感じることができるのです。

主食に酸味は苦手と感じる人も多いでしょうが、この日いた男性含むメンバー全員インジェラへの食いつき具合、半端なかった!

作り方は、テフと呼ばれるイネ科の穀物を粉にして水でとき、数日間発酵させて焼く、というシンプルそのもの。発酵液は、前回インジェラを作った上澄み液を使うそうで、この店の発酵液は、店長のソロモンさんがお母様から譲り受けたという、なんと25年もののタネ。日本でいえば、先祖伝来のぬか床をひきつぐようなものでしょうか。
そうして引き継がれて作られたインジェラを日本で、大好きな人たちと食べる。
時空も距離も飛び越えたインジェラを食べ、見たことのないエチオピアに思いを馳せる。
これぞ東京で世界メシを食べる醍醐味ではないか、と思うのです。

最後は香り高いエチオピアンコーヒーで〆。
上に浮いているのはティナダムと呼ばれるハーブの一種。木の芽っぽい独特の香りで、これがコーヒーを引き立ててます。


私自身は毎回誰かとご飯食べなきゃいけないとなるとかなりしんどいと思うタイプですが、このインジェラだけはやっぱりインネブラして食べたい。
誰かとごはんを食べたいな、と思ったらインジェラインネブラ。
おすすめです。

長くなったので飲んだお酒は明日書きます。
  

Posted by いのうえさきこ at 23:59

2018年08月23日

『東京世界メシ紀行』打ち上げ

お世話になった方々と、中目黒のクイーンシーバで打ち上げごはんを食べてきました。

楽しさに乗じてお酒も調子良く飲んでしまい、またも日記をとばしてしまいました。
とはいえ



食べたものは今夜アップします。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:59

2018年08月21日

『盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本』

北方謙三版『水滸伝』の登場人物は、敵役含めて好きなキャラだらけなのですが、個人的に思い入れのあるのが鮑旭(ほうきょく)。

幼い頃、役人に両親を連れて行かれ天涯孤独となって以来、生きるために盗みや殺し、ありとあらゆる手段を使ってきた獣のような男が、送り込まれた子午山で王進と、その母・王母(おうぼ)に出会う。
鮑旭はそこであたたかい食事と安心して眠れる寝床を与えられ、人としての礼儀作法や、自分の持つ能力を正しく使う方法を学ぶ。

王母は、読み書きのまったくできない23歳の鮑旭に文字を教えてくれる。

「鮑旭。これがお前の名前ですよ」

鮑旭は畑仕事の合間に、地面に指でそっと教わった文字を書いてみる。
鮑旭は思うのだ。

「母はほめてくれるだろう」

尊厳も品位もかなぐり捨てて生きてきた青年が、自分のことを気にかけてくれる人間に出会い、とうに忘れていた人間らしい感情を取り戻した瞬間。
文字を知り、自分の名をどう書くかを知り、あふれ出る感情にも名前があることを知るのだ。

文字には、言葉にはすごい力がある。
苦しいだけの過去も、沼のような黒い感情も、言葉にすれば救われることがある。
まだ自分を捨てなくていい、志をもって生きられると思うことができる。
自分のなかに確かにあって、でもとらえどころがなく、もやもやしていたことも、いつかきっと自分の言葉で表現することができる。
いや、言葉にしなければいけないのだと思う。それが人であるということだから。

北方謙三氏の大水滸伝シリーズは、私自身が「物語を読む」という喜びに久々どっぷりとひたることができた作品です。
強くかっこいい登場人物たちと共に生き、自身の生き方や、仕事への取り組み方や、人としての立ち居振る舞いを新たに学び直しているような、美しくてわくわくする時間でした。
文字を覚えたての鮑旭のように。

その大水滸シリーズの最後の読本
『盡忠報国 岳飛伝・大水滸読本』に圧縮漫画描きました。





もちろんこの壮大な物語を圧縮なんて、私にはとうてい不可能ではあるのですが。
登場キャラたちへの私なりの言葉をつめこんでみました。
読んでやって下さい。
  

Posted by いのうえさきこ at 23:58お仕事

2018年08月20日

中年からの缶バッジコーデ

『東京世界メシ紀行』の缶バッジできました!

…缶バッジ?


デカい。

どれぐらいデカいかと言うと。



登山にかぶっているモンベルの帽子につけると、自分が小顔になったかと錯覚させるぐらいにデカい。

普段使いのかごバッグにつけてみた。



悪くない。悪くないYO!

巷では40代女性がロックTを着るのがイタいとかそうでないかの論争があるようですが、私自身はロックTというカテゴリーに性別や年齢を考えたことがなかったので、もちろん缶バッジも今日から毎日のコーディネートに生かし、堂々と販促活動にいそしもうと思います。

問題はこれだけの量をどうやってオシャレに生かすかってことですが。




9月6日トークイベントします!お申込みは→こちら
ご来場者には、ささやかですが『世界メシ』特製しおりをプレゼントします。

自分で絶賛しながら発売中!
『東京世界メシ紀行』
『圧縮!西郷どん』
『いのうえさきこのだじゃれ手帖』

  

Posted by いのうえさきこ at 23:36

2018年08月14日

9月6日トークイベントに出ます。

突然ですがトークイベントに出ます。

中川明紀×いのうえさきこ
「料理で旅して、世界と出会う」
『ソウルフード探訪』(平凡社)&『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)刊行記念




上のリンク先に詳細はのっていますが、トークのお相手は「ナショナルジオグラフィック日本版」で「世界魂食紀行」を連載、この春『ソウルフード探訪』を上梓された中川明紀さん。
世界60カ国の郷土料理を食べ歩いた胃袋と筆力の持ち主で、今さらいのうえの顔なんか見に行っても…と思っている方にも興味深いイベントになることうけあいです。

開催は9月6日(木)20時から。
場所は下北沢の本屋B&B。
ワンドリンク付き2000円です。

「9月6日の松崎しげるの日にB&Bで」と覚えて下さい(しげる氏は出ません)。



チケットはこちらからご購入できます。
来たいやつだけ来ればいい。いや嘘です。どうか来て下さい。お願いします。




Amazon↑のリンクを貼ってますが、入荷が遅れ気味のようです。
都内なら実際の本屋さんに置いていただいている確率が高めです。
漫画コーナーではなく「旅行」「紀行文」などのコーナーにありがちかも。

  

Posted by いのうえさきこ at 15:28お仕事ライブ

2018年08月09日

『東京世界メシ紀行』いよいよ

クーリエ・ジャポンで足掛け3年かけて連載してきたグルメ漫画
『東京世界メシ紀行』いよいよ10日発売です。



この企画を最初に持って来てくれたクーリエ・ジャポンの元編集長I氏、
オールカラーでの書籍化を実現してくれた芸術新聞社担当のY田氏、
私のあいまいなイメージを素敵な装丁として具現化してくださったデザイナーのH田氏、
連載時、店のセレクトや実際の取材に尽力してくれたライターのナガハマ先生、
そして何より取材にこころよく協力してくだり、素敵なお話を聞かせてくださった世界中のレストランの料理人やスタッフの方々。
連載中、この漫画を読んでくださっていた読者の方々。
お礼を言わねばならない方々をあげれば、まだまだきりがないのですが、あらためて



この漫画を食べることが好きな人に楽しん読んででもらえれば、
おいしいものが大好きな人においしそうと思ってもらえれば、
きっときっと



…うん、ちょっと想像しただけでぐっときます。

『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)


よろしくお願いします。

  

Posted by いのうえさきこ at 22:59お仕事

2018年08月08日

『東京世界メシ紀行』もうちょい

もう10年ほど前の仕事になるのですが、友人でもあるライターの永浜敬子氏と共著で出した『食わせろ!県民メシ 47都道府県のお国自慢グルメ』(講談社)という本がありまして。
きょう、Twitterでフォローいただいてる方のつぶやきで久々に思い出し。

そうそう描いてた描いてたそんな本…。

これは!



『県民メシ』と『世界メシ』。

世界中を放浪した放蕩息子が、ひとまわり大きくなって懐かしい母ちゃんのごはんに帰ってくるような、そんななんともいえない感動を覚えました。
ああやっぱり私は食べることが大好きなんだなあ。と。
そしてどちらの本も、取材は都内を一歩も出ていないところが泣かせます…。

『県民メシ』のほうでは、福島ページで深谷かほる先生にもご出演していただいてます。



先生の顔についてるつるつるした丸は顔のツヤを表現してます。自分の絵力のなさにはもう諦念の境地です。

どころか、ご自宅に押し掛けて、福島名物「いかにんじん」を作らせてます…。
若いって恐れ知らずですね。この時点で全然若くはなかったのですが。
これはもう三部作として『宇宙メシ』を描くまでは死ねませんね。

それはさておき、いまは『東京世界メシ紀行』を全力で推していきます。
8月10日の発売まであと1日です。
  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事

2018年08月07日

『東京世界メシ紀行』まだまだ

滋賀代表の近江高校が、春の甲子園準優勝校の智弁和歌山に勝って初戦を突破しました。



「いい試合をしてくれればいい」
ぐらいのぬるい気持ちで観ていた私ですが、高校野球のこの何がおこってもおかしくない感じはやっぱりいい。

またも阿久悠の話になってしまいますが、阿久先生は「ふり向くな君は美しい」という高校サッカーのテーマソングも作っていて、こちらもやはり敗者の姿を歌ったものなのですよね。

うつ向くなよ
ふり向くなよ
君は美しい


どちらが勝とうが負けようが関係ない。
全力で闘う姿が美しい。
敗者の美学のようなものが歌詞にこめられていて、こっちのほうも聞くたび胸にじわ〜とくるものがあるのですが。



↑あまり美しくない

というわけで『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)、書店用POPができました。



芸術新聞社の書籍担当の方と営業の方には本当にがんばっていただき、私という作家の数字を考えれば過分な部数を刷ってもらいました。
けれどどんな書店でも見つけられるというわけにはいかないと思います。

書籍の世界に勝ち負けはありませんが、せっかく紙の本を出す以上、紙資源の無駄にならないよう、できるだけたくさんの読者の方にお届けできるよう。
なにがなんでもこのPOPを使ってもらわなければ!と、鼻息荒い夜なのです。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事

2018年08月06日

『東京世界メシ紀行』つづき

高校野球にうつつを抜かしてあやうく宣伝を忘れるところでした。

というわけで『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)、いよいよ発売が今週金曜10日に迫ってきました。

グルメ漫画というカテゴリーではありますが、クーリエで連載中こころがけていたことはただひとつ。

「読んでおもしろいこと」
「おいしそうであること」



そのうえで、お店の人に直接インタビューし、調べまくった世界各国のめちゃ旨ソウルフードを知ってもらうことができればなお最高。
さらに望まれていないかもしれませんが、一話につきかならず一個以上だじゃれをねじ込んできています。

この本の主役、知世(ちせ)と相棒・米田(よねだ)が訪れるレストランは、全部都内に実在する「世界メシ」店。
残念ながら閉店してしまった店も1店ありますが、すべて現地のスタッフが店の味を守っている、正真正銘ソウルフードが存在しているお店ばかりです。


江古田のイスラエルへ


赤坂のトーゴへ


(移転しちゃったけど)八重洲のブルガリアへ

(手タレはたまたま近くにいた40代友人です。ご協力ありがとうございます)

ぜひ読んでいただきたい。
そしてもしよければ足を運んでいただきたいのです。

しかしこうしてしみじみ眺めていると、やっぱカラーはいいなあ。きれいだなあ。
正直言うと、本にまとまると思っていなかった連載なので、喜びもひとしおなのです。

『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)
よろしくお願いします。


  

Posted by いのうえさきこ at 23:59お仕事

2018年08月03日

お天気雨

かんかん照りの中でのにわか雨に遭遇。



農家である実家の亡き祖父や祖母に、お天気雨は豊穣の印、吉兆と言われ育ちました。
作物にとっては晴れも雨も、どちらも同じぐらい大切で必要なものだから。
当たり前といえば当たり前ですが、暑くていやだなあと思ったり、雨は雨でゆううつになったり。
そんな子どもらしい感情に、おじいちゃんとおばあちゃんは押し付けがましくなく寄り添ってくれていたのだなあ、と今になると思います。

『東京世界メシ紀行』(芸術新聞社)
単行本担当のy田さんが、本日見本を届けてくれました。


どすこい!

最後まで悩んだカバーの色もいい感じに出ていて嬉しいです。

土地が乾いて万年水不足の国も、いつもどんよりと空が灰色の国も、みな、それぞれの土地から採れたものから工夫して、今に根付いたソウルフードを作り、食べて生きています。
静かで熱い、そんな思いがこの漫画で伝わればいいなと思っています。

  

Posted by いのうえさきこ at 23:27

2018年07月30日

歴史は繰り返す

さてNHK大河『西郷どん』、前回放送分でいよいよ西郷どんが龍馬や勝海舟と顔合わせを果たし、これから薩長同盟とか戊辰戦争とか明治維新とか、ドラマ的にも歴史的にも盛り上がり要素満載の流れになってまいります。

歴代龍馬役を演じた俳優といえば、「翔ぶが如く」の佐藤浩市と「JIN」の内野聖陽が私の中の二大推しメンになっているのですが、進取の気風にあふれた自由人キャラのオグシュン龍馬も、ひょうひょうとしてなかなかに素敵です。



そしてなんといっても小栗龍馬の今回の髪型。
昔懐かしいソバージュヘア、というかフラッパーヘア、というか。
かつてバブルの時代、この私も平たい顔のまわりにかけちまった青春のくるくるパーマ。

歴史は繰り返すのね(違うけど)、とか思いながら見守ってます。

『圧縮!西郷どん』(集英社文庫)


『いのうえさきこのだじゃれ手帖』(集英社コバルト文庫)


  

Posted by いのうえさきこ at 22:45